2016/10/22

あ・み・ま倶楽部 10月の報告(新宿区玉川上水跡をたどる)

10月14日(金)の午後は久しぶりの青空になりました。
今日は、講師にまち歩きガイドの小山祐三さんを迎え、西参道口から新駅宿南口、新宿高校により、新宿御苑に沿いながら、千駄ヶ谷へと新宿区の玉川上水跡をたどります。
参加者は18名。
新宿中央公園の「エコギャラリー」に集合し、13:00出発です。
まずは、公園内の「淀橋浄水場跡、十二社の大滝跡、神田上水助推堀、小西六写真工場跡、富士見台(六角堂)」を確認します。
公園の中だけでも、沢山の遺跡があるのに驚きです。
昔ガスタンクがあって今はパークタワー(東京ガス)が建っているところに玉川上水新水路があったそうで、「銀世界稲荷」は超高層ビルの一角にしっかりと残っていました。
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玉川上水跡は、「西参道口」の交差点を一本代々木側にいった、代々木緑道(今はその地下を京王新線が通っています)から、天神橋(今はありません)、文化学園大学前の勿来橋へと続きます。途中の甲州街道沿いに「箒銀杏」と呼ばれる樹齢200年の銀杏があります。甲州街道沿いにこんな立派な樹があるのにこれまで気が付きませんでした。
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文化学園前にある「玉川上水のモニュメント」これも普段なら何げなく通り過ぎてしまいそうです。
ここから、新宿駅南口までの間に千駄ヶ谷橋、葵橋と玉川上水にいくつもの橋がかっていたそうです。
残念ながら、橋の面影はありませんが・・・
新宿駅南口から東へ坂を下り、明治通りを渡ると「天龍寺」があります。ここは江戸の裏鬼門鎮護の役割を帯びているそうですが、明治通りに面して間口が狭く、立派な門があるにも関わらず、見逃されそうなお寺です。
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天龍寺のすぐ隣が「新宿高校」こちらは入校の許可をいただくと、校内に残された、「下水道の石樋」を見学できます。
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新宿御苑の中の「内藤新宿分水散歩道」を通り四谷大木戸門跡へ。
このころ空は「秋晴れ」になり久ぶりに清々しい気分になれました。
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大木戸門から四谷4丁目の交差点を向かう人と自転車しか通れない裏道を抜けると、水道碑記、水番所があります。
また、玉川上水の余水を渋谷川へ流す水路が新宿御苑東側にあります。
四谷四丁目の交差点を南に折れ外苑西通りを行くと現役の「井戸とポンプ」があります。
玉川上水とは関係ありませんが、街の風景としては印象に残るものでした。
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大京町多武峯神社の鉛筆の碑、沖田総司逝去の地をたどり、大京町交番前の池尻橋跡を見て本日の「新宿の玉川上水跡めぐり」もいよいよ終わります。
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「久しぶりの秋空の下、いつもならつい見逃してしまうようなものをひとつづつ丁寧な説明を受けてみて回れたのは、普段経験のできない楽しいものでした」という参加者の感想をいただき、全行程4時間弱の散策も無事終了しました。
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文責 西尾裕彦

尚、この事業は公益財団法人東京都スポーツ文化事業団が支援を受けて開催されております。

新宿チャレスポ

新宿チャレンジスポーツ文化クラブ(通称:新宿チャレスポ)では、誰もが行きたいスポーツ・文化活動を自由に選択できるとともに、各種のイベントなどいろいろな形で楽しむことができます。内輪で楽しむ「私益」ではなく、地域住民に開かれた「公益」を目指しています。 総合型地域スポーツクラブの主役は「地域」の住民の皆さんです。「地域」の皆さんが育み、発展させていくのが総合型地域スポーツクラブ、すなわち「新宿チャレスポ」です。 友達・会社の同僚などを誘って、どんどんご参加ください。